明日入院

そして明後日に手術をする。

手術のときリンパ節に転移があるか調べて、あればリンパ節も取ってしまうらしい。その場合、取ったほうの腕が腫れることがあり、一度そうなると治すのは難しいとのこと。そんなこと言われましても、じゃあ取らないでくださいと言う訳にもいかず、もう受入れるしかない。がん治療に限ったことじゃないけれど、命のために犠牲にしなきゃいけないことも結構あるなと思う。胸に傷ができるし形も左右非対称になる。私がもし結婚や出産をすでに経験した状態であれば、まだある程度は諦めがついたかもしれない。この先もし恋人ができたとして、良いムードになったときでも、私の胸を見たらサッと気持ちが引いていくのではないか。その前に私が見せたくないと感じるかもしれない。こんなの魅力的なはずがない。ましてや腕が腫れたりなんてしたら尚更のこと。健康な人が良いに決まっている。そんなことをどうしても考えて、時折悲しくなってしまいますね。生きているだけでありがたいのに。

生まれて初めての手術なので手術そのものが怖い。世の中手術したことがある人なんて沢山いるので、そんなに恐れることではないと自分に言い聞かせる。

手術室で好きな音楽なんかを流してもらえると聞いたので、藤井風さんのCDを持参しようと思っていたけれど、なんだかちょっと照れくさくなってやめた。頭の中で再生しよう。

コロナ対策で面会は原則禁止だったのだけど、奇跡的なタイミングで今日から5類に移行したので、制限が少し緩くなったらしい。誰とも会わないで入院生活を送ると思っていたけれど、少しだけ顔を合わすくらいならできるのかも。

妹が手紙をくれた。かわいい紙で折った鶴と一緒に。長文ではないのに心のこもった言葉がぎゅっと詰まっていて、読みながら思わず泣いてしまった。自分と同じように、周りも不安だったり心配してくれているのだなと感じる。仮に妹ががんになったら、と想像するだけで怖いもの。治してあげることもできなければ、変わってあげられることもできないし、苦しくてしょうがないと思う。自分だけが辛いという考えだけはしないようにしている。

こんなことを言うのはおかしいかもしれないけど、入院生活はちょっとだけ楽しみにしている。NetflixYouTubeで観たいものリストをつくっておいた。いつもならついスマホを見たりしてしまうけど、しっかり体を休めるために映像に集中したい。勉強もしたい。そんな元気があるのか全く見当がつかないけれど。

兎にも角にも無事に手術が終わることを祈ります。


(ついこういうものを買ってしまう)