am 4:00

どうしようもなく、淋しい夜だった。
孤独から来るそれとは少しちがって、人のぬくもりや愛を感じてはいるものの、自分と誰かのあいだに分厚い膜のようなものが張っている感覚があった。
どんなに好きな人でも、親しい人でも、すべてが自分とぴったり合う人などいない。わたしのことを、まるっきり理解できるひとなどいない。逆もまた然り、わたしは誰かのことや、大好きな彼のことさえも、すべてを完璧に理解することは不可能なのだ。
自分以外の人間は、どう足掻いても自分以外の人間でしかない、というちょっとした絶望に近い気持ちになった。