刺繍と編み物。ぼんやりとやってみたいなと思っていたこと。最近可愛いと思うお洋服が刺繍が入っているものばかりなので、自分は刺繍が好きなのだということに気付いた。趣味と言える趣味もなかったし…

というのも、趣味を聞かれるといつも答えるのが音楽を聴くこと、アニメを観ること、映画を観ること、YouTubeを観ること、ライブに行くことで、よく考えると受け身なものばかりだった。もちろん自分で作品を選んで鑑賞するし、作品に触れることでものの考え方が変わったり、生き方を見直すきっかけにもなるし、ライブハウスに自ら足を運んではいるけれど、自分で何かを生み出すことはない。例えば料理とか、絵を描くとか、音楽を聴くのではなく作る或いは楽器を演奏するとか、文章を書くとか、そういった趣味がほしかった。仕事にはしたくないけど、時間を忘れて夢中になるほど楽しいと思える、且つ自分の糧になる何かが欲しかった。

まあそこまで深く考えてはなくて、ただ少し興味があるだけなのですが、なんでもとりあえずやってみよう!ということで、仕事帰りに本と刺繍に必要な道具を買ってみた。

茶店に行きたい気分だったので、お茶しながら(晩ごはんをすっ飛ばしてケーキまで)本を読んだ。たくさんのかわいい図案が載っていてときめいた。この高揚感がとても心地良い。

(わたしの写真が雑な時は、写真を撮っている自分の姿を見られるのが恥ずかしい時です)

一方、仕事の方はだめだめだ。わたしの気持ちの問題なのだけど、分からないことを聞くのがどうも苦手みたいだ。というか、わたしの教育担当のような立場の人がいるのだけど、良い時はものすごく話しやすいのに、悪い時はほんとに話しかけるのが憂鬱になるほど。そして今日はその悪い時の方だった。なんとなく分かるのです。ひと段落ついた報告をして、次のフェーズに移る説明があると思ったら一向になくて、「いつになるんだろう…」と内心思いながらも他のことをしていた。結局なにもなかった。途中でわたしから聞けばよかっただけの話なんだけど、いつもなら向こうから何かしら声が掛かるので、私のことをあまり良く思ってないんだろうか?とか色々と思考を巡らせてしまって(悪い癖)話しかけることが出来なかった。いい歳した社会人が何やってんだろうと思う。学生みたいにただ座ってれば先生が教えてくれるわけじゃないし、分からないことは自分から聞いていかなければ何も教えてくれないのが社会であると。分かっているのにな。今のままじゃだめだ、聞くんだ、話しかけるんだ、頑張れわたし、いけ!でも向こうから来てくれるかもしれないしもう少し待つか…の繰り返しで定時を迎えた情けない今日でした。挙句の果てに、わたしの状況は絶対に分かっているはずなのに、なにも聞いてくれないのは意地悪だなとまで思ってしまった。非常に恥ずかしい大人ですね。大人なんだぞ私…なりたくない大人になってしまった。明日は切り替えて頑張ろうと思う。

仕事の内容も好きだし、働くことは好きだ。ただ時間に縛られること、人間関係に左右される自分が嫌いだ。高圧的な人が苦手だ。他人に対して高圧的な態度をとる人の気持ちが分からない。永遠に付きまとうこのテーマをどう解決すればいいのかはまだ分からない。もっと自分にとって生きやすい生活を送りたい。やっぱりどうしても自分は社会不適合だと思ってしまうし、でも枠から外れる勇気はないし、結局こうやってどうにか枠に収まるように自分を律して生きていくしかないのかなと思うと絶望的な気持ちになる。

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