わたしはおうち大好きインドア派の自覚があったはずなんだけど、ずっと家にいるとどうもだめみたいです。時間がある上に周囲からの情報が遮断された空間に居続けると、思考回路がどんどん良くない方向へ行ってしまうみたい。

土曜日はどこにも出かけずに家でYouTubeやらAmazonプライムやらを堪能していたけど、じっくり考えたいことがあったので近くの喫茶店に行くことにした。夕方から。着いてみるとコロナ対策でクローズを早めているらしく、扉が閉まっていた。仕方が無いのでもう少し先にある喫茶店に足を運ぼうとしたけれど、思ったよりも遠そうなのと暑すぎるので耐えられずに引き返した。帰りにスーパーに寄って帰ろうと思っていたのに反対車線の方へ渡ってしまったし、面倒になったので結局近くのコンビニで晩御飯に使えそうな食材とコーラ(暑いと飲みたくなる)を買って帰った。喫茶店でじっくりとアイデアを膨らませるはずが、暑い中あちこち歩き回った挙句唯一立ち寄ったのがコンビニという結果がなんだか虚しくなった。そのあと自転車のタイヤがぺしゃんこになっていたので空気を入れてみるも全く入らず、試行錯誤していると急に土砂降りの雨が降ってきて、びしょ濡れになった上に蚊に刺された。散々な一日だった。雨の音が響く部屋で一人で泣いた。

日曜日は絶対に良い一日にしたかったので、早く起きて洗濯をした。部屋の掃除もした。2BRO.のおついちさんの24時間ライブを見守りながら支度をして、前から気になっていた喫茶店へ向かうことにした。最寄り駅に喫茶店があまりないので、電車で少し行ったところにあるお店へ。亡くなったおじいちゃんとおばあちゃんとの思い出が詰まった駅。改札を出て、変わっているけど変わっていない風景が目に飛び込んできた瞬間に泣きそうになった。それはがんばって抑えながら喫茶店に到着。日曜日の昼間だから混んでるかと思いきや、とても空いていて静かな空気が流れていた。仲良くお話をしているおばあちゃんたちと、新聞を読んでいるおじいちゃんの間を通り抜けて好きな席に座った。ちょうどお腹も好かせていたのでランチセット。喫茶店の飾らないメニューが好き。サンドイッチ、パスタ、オムライス、ドリア、ケーキ… シンプルが故にお店の味が出るので良い。オムライスの卵がふわふわで優しかった。一人暮らしを始めてから外食をすることはあったけれど、このオムライスはなんだか作った人の温もりが感じられて、久しぶりに自分以外の人が作ったご飯を食べた気分になった。珈琲も美味しかった。少し大きめの音楽がだんだんと耳に馴染んできた頃にお店を出た。ごちそうさまでした、と言いたかったのに、なぜかありがとうございましたと言ってしまった。店員になったつもりか。絶対にまた来るしなんなら通います、と心のなかで誓いました。

それからずっと気分が良いです。喫茶店に行っただけなのに。こんなことで穏やかになれるのなら、毎週でも行きたいよ。