3月末で今の仕事を終わりにするということになった。
家業を手伝うと決めた時、身内みんなが喜んでくれた。
顔を合わせる度に頑張ってるね!ありがとね!と言われた。
みんながっかりするだろうな。本当に申し訳ない。
泣きそうになってしまう。自分のせいなのに。
自分の人生を生きたい、という身勝手な理由で。
その“自分の人生”とやらにどれほどの価値があるのか、
いまはまだ何も分からないけれど…。
このままの生活で20代を終えたくなかった。
30過ぎて、やっぱり好きなことしとけばよかった、
と後悔するのはいやだった。
転職も歳を重ねるごとに難航する社会だ。
成功、失敗、どちらに転ぶとしても、
もう今しかないと思った。
周りには迷惑しか掛けてない人生だけども、
恩返ししたいのでもう少し待っていてほしい…。

そしてこの頃、自分の性格が自分でも嫌になる。
ストレスの発散の仕方が下手くそなのもある。
そもそもストレスを溜め込みやすくもある。
毎日狭い人間関係のなかで単調なお仕事をして、
思考がどんどん凝り固まっているんだと思う。
世の中もっと楽しいことやわくわくすることが
たくさんあるのに、忘れてしまっているような。
このままではだめになってしまう。
気の利く人、感じのいい人、器用な人、要領のいい人、
そんなひとたちに今はひたすら憧れている。

孤独のグルメになぜかこのタイミングでハマった。
毎日半身浴をするごとに一話観ている。
めちゃくちゃ面白い!という感じでもないのだけど
なぜか集中して観てしまうし、また観たくなる。
とってもクセになる素敵な作品だ。
原作の漫画は読んだことがないけれど、
実際にあるお店というのがまたいいし、
少し古びた店構えだったり、雑多な店内だったり、
リーズナブルな価格だったり、てんこ盛りだったり、
がっつりお肉かと思いきや甘味処に立ち寄ったり、
何より松重さんが本当に美味しそうに食べるので
見ていてしあわせな気持ちになる。
ほんとに今ハマりにハマっています…。