13年間一緒に過ごしてきた愛犬が亡くなりました。命日からちょうど一か月が経ちましたが、未だに嘘のようですし、嘘だったらどれだけ良いかと思うし、ずっと時間が止まっているような感覚です。

というのも、突然死に近いような状況でした。当日の朝までは元気で一緒に散歩もしたのです。徐々に体調が悪くなり、夜中に救急で病院に連れて行き診てもらったものの、命を取りとめることはできませんでした。死因は何らかの中毒の可能性が高いと言われましたが、拾い食いをするような子ではなく、心当たりがどうしても見つからないまま分からず終いです。

分からないとなると、色々と考えてしまうものです。あれが悪かったんじゃないか、これのせいじゃないか、あの時ああしてれば、していなければ... と、後悔ばかりが募ります。いくら後悔したところで、仮に原因が分かったところで、あの子にまた会える訳ではないんですけどね。

私たちよりもはるかに小さな体で、大きな病気を二度経験しました。手術をしたり、毎週病院に通ったり、大変な治療でしたがそれを頑張って乗り越えました。病気が発覚した時、長くても2年くらいだと言われていました。

亡くなったその日は定期検査の日で、病院の先生とも「今日であれから2年経ったけど、まだまだ元気だし長生きしてほしいですね」と話していたところでした。まさかその日に亡くなってしまうなんて。頑張って病気を乗り越えたのに、それとは全く関係のないことで急に亡くなってしまうなんて。あまりにも突然のことで、未だにしっかりと受け入れることができません。この13年間、“ペット”というような概念はなく、立派な家族の一員として一緒に過ごしてきました。当時小学生だった私は今や社会人で、それだけの年月を共に生きてきたんだなあと改めて思いました。

まだ心にぽっかり穴が空いているような、世界に色がなくなってしまったような、そんな毎日です。外を歩いていて犬と散歩している人を見ると羨ましくて仕方がありません。いずれ別れの日が来ることはもちろん分かっていたけれど、こんなかたちで突然やってくるなんて思ってもみなかった。ただ見守ることしかできず、少しの間とは言え苦しい思いをさせてしまったこと、本当に本当にごめんねという気持ちでいっぱいです。苦しそうにしていた時の顔が忘れられません。痛かっただろうな、辛かっただろうな。何もしてあげられなかった。病院に連れて行っても、先生に頼ることしか、良くなることをただ祈ることしかできなかった。自分の無力さが悔しくてたまりませんでした。

前向きになっていかなければと思いながらも、やっぱりどうしてもネガティブな方に考えてしまいますね。いつもいた存在がなくなってしまうのは、当たり前だけど寂しいです。 無理にポジティブになろうなんてそんなことは不可能なので、今はこのままでもいいのかなとも思います。悲しいんだもの。辛いんだもの。今頃天国で楽しく過ごしている愛犬は情けない私を見て笑っているかもしれない。体は大きいくせに、心は人間の方が弱かったりするのかもしれない。13年間本当に色んなことがありましたが、いつもこの子には癒されて、元気をもらって、本当に幸せでした。この子はうちにいて幸せだったのだろうか。私たちは君に感謝の気持ちでいっぱいです。

いつか私が天国にいったとき、また一緒に過ごせますように。それまで少しの間待っていてね。