ひととわたし

この間、とある女の子が夢に出てきた。
その子は私にとって、数少ない友人の中でも特に仲が良い子で、一番の親友と言っても良いくらいだった。小中高と同じで家も近かったのでよく一緒に下校してた。でも私が高校を中退したり、彼女が予備校に通うために遠くへ行ってしまったり、勉強に集中するために連絡が取れないようになってしまったことで次第に疎遠になった。しまいには音信不通になった。私の他にも仲の良い友達はいたけれど、その子たちも連絡が取れないと言っていた。(今はわからないけど) 一度勇気を振り絞ってメールを送ってみたけれど、返事はなかった。家が近いのだから直接会いに行けばいいという考えも浮かんだりしたけど、仲が良かったからこそ、連絡が途絶えてしまうほどの理由が何かきっとあるのだろうと思うとなかなか行けなかった。父はそんな私を見て「友達なのに変」などと言ったけれど。きっと何か事情があるんだろうし、彼女が会いたくなったら、きっとまた声を掛けてくれるだろうと信じている。だから、私から無理矢理詰め寄るようなことはしないでおきたい。いつか来るその時まで私はじっと待つ。
夢の中でも彼女はとても私と仲良くしてくれた。私の知っている姿のままだった。当たり前だけど。「夢に誰かが出てきたら、その人が自分のことを考えてるってことだよ」なんていう話を小学生くらいの頃に聞いた。(当時の私はこれをまんまと信じて、その時好きだったとある芸能人が夢に出てきたとき、向こうが自分の存在を知っていると思い込んで大変焦った)この歳になってもそんなことを信じるなんて馬鹿げているかもしれないけど、もしあの子がたまにでも私のことを思い出してくれていたら嬉しいなと思った。

年末年始は地元に帰れなかったので、おじいちゃんおばあちゃんに会いに行った。おじいちゃんはこの頃妹の仕事内容にとても興味があるらしく、会う度に妹と仕事の話をしている。今回は妹がいなかったので私と両親で行ったのだけど、妹がいないと知った途端おじいちゃんの口から「なんだ」という言葉がもれた。正直、かなりショックだった。おじいちゃんとかおばあちゃんって、自分のことをすごく可愛がってくれる絶対的な存在だと小さい頃から認識していたので、そのような言葉を聞いて結構心にぐさりと来てしまった。まあおじいちゃんもそんなに深い意味はなく言ってしまったことなんだと思ってあまり気にしないことにした。でもそのあと色々と過ごして気付いたのだけど、おじいちゃん私に一切話し掛けない。私に何か聞く時も(例えば春からどんな仕事をするのか、とか)私ではなく母に聞く。昔から恥ずかしがり屋なのか、そういうところはあったけど、なんか寂しいよね。親戚で集まっても、私はあまり話しかけられない。県外に出てるのも大学に行ってるのも身内で私だけだから、地元を捨てたと思われてるのか、あまり良くない目で見られてる気がする。気がするだけだったらいいけど。おばあちゃんはいつも優しくて、私がおばあちゃんの作るご飯が大好きでばくばく食べると嬉しそうに色んなものを作ってくれるところが可愛らしくて好きなのです。ほかの人たちが悪者みたいになっちゃったけど、別にそんなことはなくて、ただ私はあまり皆からよく思われていないみたいだから、来年からは別にもう顔出さなくていいかなあなんて思ったりしてます。こうやって親戚とも疎遠になっていくのかな。