吹き返す

今月の半ばくらいからずっと無気力が続いていて、どこにも行かず掃除も洗濯もせず、一日の大半を寝て過ごし、たまにコンビニで何かを買って食べ、たまにお風呂に入り…というような、本当に屑のような生活をしていた。「卒論をやらなければ」という言葉が何度も頭を過るどころか常にあったけれど何もしなかった。本当に何もしもなかった。このまま何もせずにいたら単位は取れないし卒業もできなければ就職もできない。そんな不安が私を襲い続けたけれど、いっそそうなってしまえ!と思う私もいた。それでもやっぱり親にこれ以上心配や迷惑を掛けることはできないという気持ちが私をなんとか動かしてくれたのだと思う。親のために頑張っているようで、さらに自分を見失いそうだ。私は今何がしたいのだろう。目標は何だ。ひとつひとつの行動の目的や意味は何だろう。正直よく分からなくなっている。目の前のことをただなんとなく処理し続け、時間に流されるように生きている。こんなのでいいはずはない。

今日はちょっと違った一日だった。起きてすぐ散らかっていた部屋を片付け、溜まっていた洗濯もして、ずっと気になっていたところの掃除もした。夜はご飯もつくった。無気力の時は全く何もしないのに、ある日突然何かのスイッチが入ったかのように動き始める。掃除や自炊をするようになったら「回復したな」と実感する。スイッチを自分の好きなタイミングで入れることはできず、入るのをただ待つのみ。今回は少し長かった。結構な時間を無駄にしてしまったなと思う。それだけの休息が必要だったとも考えられないのだけど、やっぱりそういうことなのだろうか。そういうことにしとこうか。とにかく無事に回復できたので一件落着です。

この頃はミステリ小説ばかり読んでいた気がするので、なんだか急に恋愛小説が読みたくなった。青春の甘酸っぱい恋愛ではなく、拗らせて拗らせまくった人間くさい恋愛小説が読みたい。色々とリサーチして気になったものがいくつか出てきた。ちょっとずつ買って読もう。そんなことやってる暇あるなら卒論しなさいと自分に叱られそうだ。息抜きも大事だけれど、私の場合いつのまにか息抜きがメインになっていることが多々あるのでだめだ。何かに追われることなく、たっぷりゆっくり本を読める時間が欲しい。