最近いい意味で、色んなことがどうでもよくなっている。静かにそっとわたしを苦しめていたしがらみとか、あまり良くない感情、誰かに縋りたいような思いから解放されつつある。特に何かあったとか何をしたとかではなく、いつの間にかそうなっていて、そういえば最近気持ちが安定しているなと感じるようになった。

 誰かの態度ひとつで一喜一憂してしまうのはものすごく疲れる。でもいまは好きな音楽を聴いて心を震わせるし、美味しいものはちゃんと美味しいし、オリンピックも夢中になって観ました。自分のことで頭がいっぱいになるって、あまり良くないことと思われがちだけど、とても幸せでいいことだと思う。現にわたしは自分のことで頭がいっぱいになって心が安定したから。他人次第の感情なんて、ほんとにもうやだね。やめよう。

2018年だって

 悲しいもので、嫌な出来事がいくつも重なってしまう日というのは存在する。きょうは“ついてない”の見本みたいな日だった。ついてないというかタイミングが合わないことの連続で、神様がわたしに意地悪しているのかと思った。

 病院で診てもらいたいことがあって、仕事帰りに寄れそうなところをひとつだけ見つけたので行ってみた。とても古い建物で、まわりは栄えているのにそこだけ異世界のように古びていて薄暗かった。本当に大丈夫なんだろうかと思いながら恐る恐る受付に行くと誰もおらず、待合室なのにだれも待っていなかった。人類滅亡...?異世界にほんとうに迷い込んじゃった...?と思いながら「すみませーん」と声を出してみると、ちいさな足音が少しずつ近づいてきて、白衣を着た白髪のおじいさんが顔を出した。状況がすぐに掴めなかった。色々話してくれたのだけど、要するに、2月にここは閉鎖してしまうから、定期的な通院が伴うような症状なら別の病院に行った方がいいとのことだった。いまならバイきんぐ小峠と同じ温度で「なんて日だ」が言えると思った。私の知らないところでこうやって色んなものが無くなっているんだなとも思った。

 最近またひとり暮らしをするならどこがいいかな?と、SUUMOとか見ながらあれこれ妄想するのがたのしい。というのも、『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』がすごく良くていっきに観てしまい、その影響でひとり暮らしについてまた真剣に考え始めるようになった。原作は漫画みたいだけど、前にちらっとテレビで観たドラマがずっと気になっててやっと全話観終えたという感じ。なんとなく、お洒落だから、お店も色々揃ってるから、という軽い気持ちで吉祥寺に住みたいと不動産屋さんに訪れて来る人に対して、「じゃあ、吉祥寺やめよっか」というお決まりのセリフを言うところから始まり、吉祥寺とは全くちがう街を紹介、何だかんだみんなそれぞれその街が気に入って住むことに決めるっていう毎回同じパターンなんだけど、みんな初めは何かしらの問題を抱えながら部屋を探しに来るのに、最後はちょっと成長しているという人間ドラマもちょっぴり盛り込まれているので面白かった。ちょっと泣いてしまった話もあった。

 というか、住みたい街はだいたい絞れているんだけど、問題は仕事。資格の勉強とかしてるけど、これが本当にやりたいことなのか正直よく分からなくなってきてしまっている。なかなか厳しい道であることも分かっているし、そんな厳しい道にわざわざ進まなくても、もっと私に向いていることがあるんじゃないかって。じゃあそれは何と聞かれたら分からないんだけれど。そこを知るためにも、 何かしなきゃなと思いつつ、何をしたらいいのか分からないまま毎日が過ぎてゆく。どうしよう、このままじゃ何も変わらないまま時間だけが経ってしまう。分からない分からない。生きるの難しい。

すこしずつ

ここに文章を書かない間に色んなことがあった。

 まず、彼とは完全にお別れした。近況報告とか今後の目標なんかを軽く連絡してみたら、今回はきちんと返事をしてくれたけれど、どこか他人行儀のような様子でもやもやしたので、やっぱりちゃんと話してはっきりさせないといけないと、思い切って今どんなふうに考えているのかを聞いた。すると、最後に会った日に私への感情はなくなり、完全に無関心の状態です、という答えだった。そう言われることは、なんとなく分かっていた。でも、最後に会った日はもう何ヶ月も前のことなのに、そのときには何も言ってくれなかったことや、それからも別れ話は一切せず、私からの連絡には適当に返事をしていたこと。別れ話すらも面倒だったのかな?と思うと、結構ショックだった。私に対して無関心になってしまったのは、私に問題があったからだと思う。それは納得している。でも、別れるのならちゃんと別れたかった。私から聞かなければ永遠に別れることはなく、消滅という結果になっていた。人間関係は出会い方よりも終わり方にその人の人間性が出るから、そんな人だったんだな、とちょっと悲しくなった。私は馬鹿だったから付き合っていると思い込んでいて、やっぱり彼の近くにいたいから東京に戻ろうかな~とか考えていた。戻らなくてよかった、本当に。そして恋愛感情が冷めているならもっと早く知りたかった。この何ヶ月かの間は一体なんだったの。虚しいやら悲しいやら。でも彼は本当に魅力的な人だったし、彼といた時間はこれまでの人生で最も充実していて、最も楽しかった。それだけは揺るぎのない事実です。この話をしたあと、ずっと見えないふりをしてきた彼の気持ちを目の前に突き付けられて、死ぬほど泣きました。翌日は目が腫れすぎてどうぶつの森で蜂に刺された人みたいになったけど、今はもう吹っ切れた。

 先日誕生日を迎えました。そう、誕生日を前にして私は彼に振られたのでした。でも勘違いしたままよりは、ちゃんと現実を見れている状態で迎えられて良かった。誕生日を機にしっかり気持ちを切り替えていこうと思えた。特にこれといって派手なことはしなかったけれど、ケーキ食べて、お出かけしておいしいものを食べた。そんな平凡な誕生日。関わってくれた人たちみんなに感謝しています。

 そして、やっとお仕事が決まった。といってもあくまで目標としている職に就くまでの繋ぎなのですが。ここでしばらく働いてこつこつ貯金していきたい。お金が貯まったらまた一人暮らしをしたい。とりあえず居場所が見つかって一安心。

 我が家にとっての大ニュース、新しい家族をお迎えすることになりました。13年間一緒に過ごしてきた愛犬ちゃんが亡くなってしまい、ペットロスに陥っていた母の希望でわんちゃんを見に行ったところ、なにかをビビッと感じた子がおりまして、我が家にお迎えすることになったのでした。他の子を飼うなんてありえない!私にはあの子だけだ!と考えていた私ですが、母の元気が蘇ってきたし、かつての愛犬ちゃんの代わりとかではなく、また新しい家族として大切に育てていきたい。

 ということで、いま私の中は明るいニュースで溢れている。ずどーんと沼の底に突き落とされたかのような状況の時もあったけれど、こうやって少しずつでも前を向いていけたらなと思う。生きている限り、良いことはある。と思いたい。