すこしずつ

ここに文章を書かない間に色んなことがあった。

 まず、彼とは完全にお別れした。近況報告とか今後の目標なんかを軽く連絡してみたら、今回はきちんと返事をしてくれたけれど、どこか他人行儀のような様子でもやもやしたので、やっぱりちゃんと話してはっきりさせないといけないと、思い切って今どんなふうに考えているのかを聞いた。すると、最後に会った日に私への感情はなくなり、完全に無関心の状態です、という答えだった。そう言われることは、なんとなく分かっていた。でも、最後に会った日はもう何ヶ月も前のことなのに、そのときには何も言ってくれなかったことや、それからも別れ話は一切せず、私からの連絡には適当に返事をしていたこと。別れ話すらも面倒だったのかな?と思うと、結構ショックだった。私に対して無関心になってしまったのは、私に問題があったからだと思う。それは納得している。でも、別れるのならちゃんと別れたかった。私から聞かなければ永遠に別れることはなく、消滅という結果になっていた。人間関係は出会い方よりも終わり方にその人の人間性が出るから、そんな人だったんだな、とちょっと悲しくなった。私は馬鹿だったから付き合っていると思い込んでいて、やっぱり彼の近くにいたいから東京に戻ろうかな~とか考えていた。戻らなくてよかった、本当に。そして恋愛感情が冷めているならもっと早く知りたかった。この何ヶ月かの間は一体なんだったの。虚しいやら悲しいやら。でも彼は本当に魅力的な人だったし、彼といた時間はこれまでの人生で最も充実していて、最も楽しかった。それだけは揺るぎのない事実です。この話をしたあと、ずっと見えないふりをしてきた彼の気持ちを目の前に突き付けられて、死ぬほど泣きました。翌日は目が腫れすぎてどうぶつの森で蜂に刺された人みたいになったけど、今はもう吹っ切れた。

 先日誕生日を迎えました。そう、誕生日を前にして私は彼に振られたのでした。でも勘違いしたままよりは、ちゃんと現実を見れている状態で迎えられて良かった。誕生日を機にしっかり気持ちを切り替えていこうと思えた。特にこれといって派手なことはしなかったけれど、ケーキ食べて、お出かけしておいしいものを食べた。そんな平凡な誕生日。関わってくれた人たちみんなに感謝しています。

 そして、やっとお仕事が決まった。といってもあくまで目標としている職に就くまでの繋ぎなのですが。ここでしばらく働いてこつこつ貯金していきたい。お金が貯まったらまた一人暮らしをしたい。とりあえず居場所が見つかって一安心。

 我が家にとっての大ニュース、新しい家族をお迎えすることになりました。13年間一緒に過ごしてきた愛犬ちゃんが亡くなってしまい、ペットロスに陥っていた母の希望でわんちゃんを見に行ったところ、なにかをビビッと感じた子がおりまして、我が家にお迎えすることになったのでした。他の子を飼うなんてありえない!私にはあの子だけだ!と考えていた私ですが、母の元気が蘇ってきたし、かつての愛犬ちゃんの代わりとかではなく、また新しい家族として大切に育てていきたい。

 ということで、いま私の中は明るいニュースで溢れている。ずどーんと沼の底に突き落とされたかのような状況の時もあったけれど、こうやって少しずつでも前を向いていけたらなと思う。生きている限り、良いことはある。と思いたい。

すばらしくない日々

 朝起きてiOSのアップデートをして、終わったからさてどんな風に変わったのかな~と開いてみたらメールが届いていて、それは不採用通知の連絡だった。だめだった。

 でもこれで人生終わるわけじゃないんだから。会社なんていくらでもあるんだから、大丈夫。ケロッとしていた私は、市役所に行くついでに街をうろついた。欲しかった口紅を買って、好きな珈琲を飲んだ。これからどうしよう?とかぼんやり考えながら。

 帰りのバスの中ですばらしい日々を聴いていたらなんかちょっと泣きそうになってしまって、だけどぐっとこらえながら家に着いたら、糸が切れたような気持ちになって過呼吸になるくらい泣いた。

youtu.be

 ぷち旅行から帰ってまいりました。大阪、京都、神戸あたりをぶらっと。移動時間が片道5時間ほどあったので、音楽をたくさん聴いた。素敵な音楽をたくさんインプットした。わたしの生涯好きな曲ベスト5に入るくらいの曲も見つけて、旅先に向かう移動中でもうすでに喜びに満ちていた。服でもバッグでも何だってそうだけど、自分の好みにぴたっとハマるものに出会えた時の感動はたまらない。この時点で、今回のぷち旅行における十分な収穫が得られたと感じた。(家でもできることですけれど...)
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 今回の一番の目的、PAELLASのライブ。表現するのが難しいけれど、とにかく空間そのものが上品で艶っぽい感じのライブだった。ぎゅうぎゅうのライブハウスよりは、ゆったり星空でも眺めながら聴きたい感じだった。一曲目が一番好きな曲だったのでびっくりした。本当にひっさしぶりにライブを見て、色々と感覚が蘇った。日常生活では耳にすることのない音量と、それに伴って身体に伝わる振動が心地良い。いつも聴いている音楽を奏でている人が目の前にいて、いつも聴いている音楽を奏でて歌っている。こんなに幸せな空間ありますか。最高でした。
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 前日にテレビで観てあまりに美味しそうだったのでここのたこ焼きを食べてきた。今まで食べたたこ焼きで一番おいしいと言っても過言ではない...くらいに美味しかった...。一見ふつうのたこ焼きなんだけど、まわりがカリカリの天かすで包まれていて、食感も味もすごく好みだった。ありがとう大阪。
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 その次は京都にぷち観光をしに行きました。鴨川沿いに座ってぼーっとした時間がこの上なく幸せだった。三条大橋は人がたくさん歩いていて割と騒がしいはずなのに、その下はものすごく静かで、程よく風があって、人もまばらで、本当に心地が良かった。近くに住んでいたらしょっちゅう来ていただろうな。寝ている人もいれば、本を読んでいる人もいて、川で遊んでいる子どもたちもいて、本物のカモがいて、ギターを弾いている人がいて、みんなそれぞれの過ごし方をしていて穏やかな時間が流れていた。

 夜もまた綺麗で風情があります。夜はもっと静か、かと思いきや、どこかで行われていた路上ライブの音がまあまあな音量のBGMとなっていました。みんなの楽しげな声、それはそれでよかった。私はやっぱりここが一番京都にいるな〜という実感がわく。いつかまた京都に住みたいな、と思った夜でした。
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 この数日間はとにかく“癒し”の二文字だった。良い意味で現実逃避ができたと思う。楽しかった。またこれから頑張ろうという気になれた。